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基本的な評価指標

キャリー

キャリーとは、証券を保有することで得られるリターンのことです。債券、先物、そして株式にもキャリーがあります。

債券

債券のキャリーは、債券から支払われる現在の利回りと、キャピタルゲインの要素、つまり債券が短期になったときに得られる価格上昇分と定義されます。

この後者について説明すると、一般的に短期債券は長期債券よりも金利が低い(ただし常にではない)。

5年債の金利は10%だが、4年債の金利は7%というように、時間が経つと債券は「ローリング・ダウン」します。価格は利回りに反比例して動くので、債券の寿命が短くなればなるほど、価格は上昇します。

先物取引

先物価格と対象商品の価格との差です。

例えば、原油1バレルが110ドルで、原油の1年先物が100ドルで取引されているとすると、110ドルの価値のものを100ドルで買うことができることになります。つまり、原油の価格が動かなかった場合、10%(110ドル/100ドル-1)のキャリーが将来に織り込まれていることになるのです。

株式

株式は配当が付くので、キャリーの概念は株式にもある程度適用できます。

100ドルの価値があり、年間5ドルの配当が支払われる新株予約権は、5%のキャリーを持ちます。

もちろん、配当がなくなれば、それに応じて株価も下がりますが、来年も配当がもらえるので、価値が再生されることが期待されます。

外国為替

通貨クロスにもキャリーがあります。

EURUSDの場合、クロスを保有することは、EURの債券を保有し、USDの債券を売却するようなものです。

EURの金利が5%、USDの金利が3%であれば、クロスの保有は2%の本質的なキャリー(=EURのロングポジションによる5%-USDのショートポジションによる3%)を持っていることになります。

キャリー

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