収益とEPS

つまり、収益とは企業の利益であり、収入から費用と税金を差し引いたものです。 企業が稼いだ税引き後の純利益（損益計算書に記載）を利益と言い、アナリストは、この値を参照しつつ、企業の収益構造を理解し、成長を予測します。この値は、四半期または会計年度ごとに、売上高からコストと税金を差し引いて計算されます。

一株当たり利益(EPS) は、企業の利益を発行済み株式数で割ったもので、企業が一株当たりいくら稼いだかを表します。EPSは、類似した企業間の業績を比較するために使用できる相対的な評価指標です。競合他社と比較して、EPSが高い企業は価値が高いと言われています。アナリストは企業の四半期EPSを予測し、予測されたEPSの値が達成、未達、または上回るかで、企業の株価が反応します。

実際のEPSが予想を上回れば、企業にとってプラスに働きますが、予想が外れても株価が上がるとは限りません。一方、予想が外れた場合は、企業にとってマイナスになりますが、同様に株価も予想外に反応する可能性があります。

ここで、業績が好調で収益が伸びているということは、歴史的に見ると、投資家が良い業績に対して評価し株価が上昇しする示唆します。一方、業績が悪く、利益が伸びない場合、歴史的に見ると、投資家が劣悪な業績に対して落胆したため株価が下落することを示唆しています。

決算発表は、どの銘柄にとっても最も重要な経常的イベントであり、それは四半期ごとに行われます（通常）。トレーダーは決算発表の前に、不釣り合いな値動きをすることを予想して準備をします。その結果、決算発表前の株価は規則的なパターンになることがあります。

ある企業を担当するアナリストの重要な仕事のひとつは、今後1～2年の収益を予測することです。この予測は年間を通じて継続的に更新されます。時には、アナリストが企業について新たに発見した情報のおかげで、予測値が大きく上昇することがあります。これは一般に強気とみなされます。一方、新しい情報によって予測値が下がることもあり、これは一般に株価にとって弱気と見なされます。

アナリストはEPSだけでなく、企業の収益についても予測を行い、この統計が満たされているか、外れているか、あるいは上回っているかについても予測します。優先順位という点では、一方が他方より大きな影響を与えるという相関関係はありません。むしろ、株価の反応は業界固有の値に基づいています。例えば、Netflixのようなメディアストリーミングプラットフォームは加入者数に注目し、McDonaldsのような大手レストランチェーンは既存店売上高に注目し、事業が成長しているかどうかを評価します。しかし、EPSと売上高は、投資家が事業の収益モデル、コスト構造、収益性を理解するために見ることができる最も基本的な指標です。

TOGGLEのデータについて

TOGLEでは、収益に関する多くのデータを見ることができます。

• Forward EPS：今後12ヶ月間の予想EPS（例)
• Trailing EPS：過去12ヶ月のEPS(例)
• EPS 12M forward growth: Forward EPSとTrailing EPSの差の百分率。例えば、10％とは、今後12ヶ月間でEPSが10％成長することを意味する(例)
• Forward EPS 3M change: 過去3ヶ月間の予想フォワードの変化、もしそれが高く推移するならば、アナリストがその銘柄に対して強気になっていることを意味する (例)
• EPS $ surprise difference: 株価の予想に対する収益のプラスまたはマイナスのサプライズ (例)